【2024年最新の情報でお届けします】

お子さんが愛知県で初めて高校入試を迎えるご家庭に向けて、お送りするシリーズ記事です。

愛知県の高校入試は仕組みが複雑でわかりにくいなんてよく言われます。

このシリーズ記事で愛知県の高校入試について楽に1から知ることが出来るように、かみ砕いてご案内をしていきたいと思います!

愛知での高校入試指導歴が30年を超えた塾長國立がご案内いたします。

 

さて、前回は模試を受けるなら愛知全県模試をおススメしますなんて話題でお送りしました。

今回は愛知県内の高校の難易度について、愛知全県模試の偏差値を元にご紹介出来たらと思います。

その前に、偏差値について基礎知識。

偏差値は他のものと混ぜて比較は出来ません!

偏差値とは調べてみるとこのように書かれています。

偏差値は50を基準として平均からどれくらいの差があるかを表した数値。

偏差値の平均は50、上限は75、下限は25となるのが一般的。

まずはこれが基本ですね。平均点と同じ点数をとったら偏差値は50です。

平均点より点が下がれば49,48と減っていき、加減はおおむね25ほど。

平均点より点が上がれば51,52と増えていき、上限はおおむね75ほど。

まずはここまで知っておいて下さい。そして最重要なポイント。

偏差値は違うものを並べて比較は出来ません!

たとえば、陸上競技の100メートル走について。

「クラスで1位」「中学で1位」「市内で1位」「県で1位」

同じ1位でも価値が違うことがお分かりいただけますよね?これと同じことが学力を測る偏差値でも言えます。

「中学校内偏差値60」「愛知全県模試偏差値60」「愛知県マーク模試偏差値60」「WEB上の出所書いていない謎の偏差値60」

このように学力を測る偏差値に触れることあると思いますが、どれも2つ並べて比べることが出来ません。100メートル走の時と同じように。

中学校内偏差値はその中学のレベルによって全然変わってくるので何も参考になりません。

WEB上のランキングサイトにある各高校の偏差値も何を元にしているのか明記されていないので全く参考になりません。

唯一、愛知全県模試と愛知県マーク模試は愛知県マーク模試の方が受検者のレベルが高く、「全県模試と比較して3~5ポイントぐらい低めに出る」という目安でうっすら比較が出来ると言えば出来るでしょうか。

でも、これも比較は辞めた方が良いです。

偏差値はその母体のレベルに応じて算出される偏差値の価値が変わってくる!よって違う母体の偏差値を比較は出来ない!

これをしっかり覚えておいてください。

愛知全県模試の偏差値による愛知県高校難易度

ではいよいよ愛知県の高校の難易度についてご覧いただきます。当塾が尾張学区の北西部にあるので、この地域を中心としたランク表をご覧いただきます。こちら↓

以前の記事でもご紹介しましたね。左半分の赤と青の色がついているのが公立高校、右半分のその他の色がついているのが私立高校です。

各高校の下に内申と偏差値が書かれています。それぞれ「愛知全県模試の追跡調査資料に掲載されていた合格者平均」の値です。

よって、掲載されている数値よりも少し減らした数値から合格者が出ていると思ってください。

(また、私立高校は前述した通り推薦入試で入学していくのが主流であり、こちらに掲載されている数値は滑り止めとして受験した生徒たちの平均になるので、偏差値は5ポイントぐらい下げた数値が目安になると思ってください)

この一覧は塾長の私が作ったものですが、教室長の澤木先生が作ったものはもう少し各校の上下が見えるように作ってあるので、こちらも貼っておきますね。

公立高校の最上位校群10校

最初に最上位校を見ておきましょう。まずは公立高校。公立高校の最上位校は名古屋市内6校、尾張1校、三河3校の合計10校が最上位校と呼んでいいのではないかと、私は思っています。

並べてみますね。愛知全県模試の2023年春入試の追跡調査資料からお送りを。ちょうど偏差値の上位10校になります。(ここでは三河学区の3校もご紹介)

1位 旭丘高校 偏差値69.4 内申43.4

2位 明和高校 偏差値68.0 内申42.9

3位 岡崎高校 偏差値67.1 内申43.0

4位 一宮高校 偏差値66.3 内申42.3

5位 向陽高校 偏差値66.0 内申42.6

6位 刈谷高校 偏差値65.9 内申42.5

6位 菊里高校 偏差値65.9 内申40.7

8位 瑞陵高校   偏差値65.3 内申41.9

9位 時習館高校  偏差値64.2 内申42.6

10位  千種高校 偏差値63.6 内申42.0

黒い文字が名古屋市内の高校、ピンクの文字が名古屋市外尾張の高校、青い文字が三河の高校です。

最上位校と言う表現でここまでの高校は使って良いかなと思いながらも、もっと絞り込むならば「名古屋は旭丘と明和」「尾張は一宮」「三河は岡崎」という上位4校を言うのが一般的かもしれませんね。

基礎知識として知っておいてください。

 

名鉄犬山線沿線の受験生の偏差値別公立受験パターン

さて、尾張北西部に位置する自塾は名鉄犬山線沿線にあります。今度はこの地域に住む人たちが受験する代表的なパターンを書き並べてみたいと思います。

偏差値65以上 一宮と西春(明和と瑞陵・向陽と千種)

偏差値63前後 西春と松蔭

偏差値60前後 江南と名古屋西

偏差値55前後 一宮南と小牧南(熱田と中村)

偏差値50前後 尾北と小牧(山田と岩倉総合)

偏差値45前後 小牧と犬山

偏差値40前後 犬山と犬山総合

こんな感じですかね。組み合わせ方のルールは以前の記事を参考にしてください。

他地域の方々スイマセン。お近くの高校情報はWEBでランク表を探してみてください。

その時のコツとしては「偏差値の出所を明記しているかどうか」が大切です。

愛知全県模試の偏差値を利用して明示してくれているのは、愛知県内の個人塾が多いと思います。

他地域の方はどうかそんな指針で探してみてください。

 

引き続き愛知県の高校入試のキホンのキについてお伝えしていきますね。