京都に訪れる
京都を訪れる
皆さんは「に」と「を」どちらの助詞がしっくりきますか?
昨日の中3生の英語の授業(受動態)で
「たくさんの人々が京都□訪れる」の英文を訳す時に
その生徒は「京都に訪れる」と答えました。
私の感覚では
「京都を訪れる」の一択でしたが、
その生徒は「京都に訪れる」でも特に違和感も
何かしっくりこんな~~みたいな感じもなく
「京都を訪れる」の方がオカシイ!!くらいの感じでした。
に+動詞、という場合の「動詞」として使えるのは、
「行く」「来る」「帰る」「戻る」「着く」・・・など、
その場所に向かって移動すること自体を目的とする方向性のある動詞
「訪れる」はこれとは違い
「移動が目的でなく
「人に会うために、その人のいるところに行く。また、見物のために、目的地を訪ねる」
と辞書などにはあるので、
正確には
「京都を訪れる」が正解です。
訪れるの意味が薄れて、単に移動を表すニュアンスが含まれるように
なっているんですかね・・・・
言葉の使い方や意味は
その時々によって変わりやすく、それが「いい」とか「悪い」とかの判断は
一概には出来ないと思っています。
子供の頃に
「惜しい」と「ほしい」で
近所の遊び仲間と大論争になったことを思い出します。
その友達は
惜しいことを「ほしい」と言って譲りませんでした。
惜しいは「おしい」しかないと思い込んでいた、私には
「おかしい!!!」と言い張ってました。・
結局真偽も分からないまま、うやむやになってました。
興味半分に自習に来ていた生徒に聞いて回りましたが、
8割以上が
「京都に訪れる」と答えていました。