こんにちは。

この記事は一宮南高校に入学したい生徒のために偏差値や当日点の目安、高校の進学実績などを集めた入試突破情報です。

2024年最新の情報を手に一宮南高校合格を目指していきましょう!

この記事を書いた人

さくら個別指導学院 代表 国立拓治

愛知県岩倉市でさくら個別指導学院を運営。学習指導歴は四半世紀を超え、2005年から続く自塾ブログは月間最大50万PVに。「くにたて式」シリーズを始めとしたこれまでに出版した著書5冊は累計6万5千部を超える。塾業界最大団体である公益社団法人全国学習塾協会の理事も勤める。

一宮南高校の基本情報

一宮市にある公立中堅進学校です。私の表現に直すならば「学校全体で大学受験を一般入試で目指す雰囲気がある高校は(名鉄犬山線沿線では)一宮南まで」ですね。

大学を一般入試での突破を目指すには生徒個人個人の力に加えて、学校の「皆で大学を目指すぞ!」といった指導と雰囲気の後押しが効いてきます。

愛知県名古屋市外の進学校は「お前ら現役で国公立目指すぞ!」というのが伝統的です。一宮南はこの伝統に沿う下限の高校かと。

一宮南高校よりも偏差値が下がると、大学受験を目指す雰囲気が薄れてきます。専門学校へ進学をしたり、社会に出たり、指定校推薦を狙ったり。

よって、私たちも進学指導をする際に、「大学進学を(学力試験で突破)したいなら、一宮南までに入るように」と話すようにしていますね。一宮南ってそんな高校です。

(近隣で似た校風の似た学力の高校は小牧南ですね。近年は立地の不利から定員割れを起こしてますが、伝統的な尾張進学校です)

 

一宮南高校の立地は40万人都市の広い一宮市の東の端に位置します。そうなんです。地図上でどう見たって一宮の東にあります。

なぜ校名を「一宮東」にしなかったのか?不思議ですね。一宮の一番南にあるのは実は一宮興道高校です(笑)

東の端にあるがゆえ、一宮市内の生徒に加えて名鉄犬山線沿線の岩倉市や江南市からも生徒を集める高校です。(最寄り駅は岩倉市の石仏駅です)

岩倉市民からして、自転車で通う一番最寄りの進学校ですね。

 

40万人都市の一宮市では「市内の高校に進学しよう」というキャンペーンが常時実施されていて、一宮市内の中学生の市内進学志向は県のデータでも実証済みです。

そんな追い風にも助けられ、決してアクセスが良いとは言い難い立地ながらも今も安定的に生徒を集めている学校です。

中堅進学校は選択肢が多いですから、激戦ですね。ライバルは小牧南や名古屋西や熱田や中村。新川や尾北もでしょうか。

子どもが減ってきたときに定員割れを起こさずに残るかどうか?

新川の次ぐらいに一宮南はアクセスが良くないですから、10年後心配ですね。(中村も決してよくありませんが、大らかな校風の名古屋市内の高校は強いです)

所感をとりとめなくツラツラ書いてみました。塾から近い高校なので色々と思うところがありますね。

さて、数字的なところを確認していきましょう。

一宮南高校の大学進学実績

2023年春入試の結果

旧帝大

北海道 東北 東京 名古屋 京都 大阪 九州
2023年

愛知岐阜三重主要国公立大

名古屋市立 名古屋工業 愛知県立 愛知教育 岐阜 三重
2023年 16 13

早慶MARCH

早稲田 慶應 明治 青山学院 立教 中央 法政
2023年

南愛名中&関関同立

南山 愛知 名城 中京 同志社 立命館
2023年 92 193 147 47 29

意外に首都圏難関私立も受験していることに驚きました。やはり一宮だけではなく岩倉や江南からも生徒が来ているので、様々な志向の生徒がいるのかもしれませんね。

また、このデータでは見えませんが、尾張郡部の進学校らしく、結構地方の国公立大の合格実績もありましたね。

高校3年間かけて「現役で国公立こそ至上」みたいな刷り込みがあるんですよね(笑)

物凄い地方の国公立の合格実績が並んでる高校はこうした傾向あること覚えておいてください。近くで言うと、五条とか一宮興道とかがその傾向ありますかね。

基本的には県内進学率が日本一の愛知らしく、愛知県内での進学が基本となってくる高校です。

 

一宮南高校の合格目安偏差値・当日点

愛知県で最大の受験者数規模を誇る愛知全県模試の追跡調査資料を元にお送りします。(愛知全県模試を受験している人だけがこの偏差値を参考にしてもらえます)

合格者平均内申点
合格者平均偏差値
32.7 53.6

基本的に合格に必要な内申点は33が目安になってきます。

主要5教科のほうで4をいくつかとって内申33を目指してください。副教科で稼いだ内申33では合格しても入学してから苦労することは目に見えてます。

当塾で過去一番少ない内申で合格者を出した時は内申29でした。その子は実力があったので、文字通り当日点でもぎ取った合格でした。

「内申29でもワンチャンあるか?」なんてセリフが言えるのは偏差値58以上ある生徒だけですね。

内申33を切った時点で一宮南は実力相応校です。当日点次第で合格も不合格もあります。

内申33を超えてくるとある程度有利な状況での戦い。よほど当日点を落としてしまわない限り合格していく肌感です。

偏差値としても愛知全県模試の偏差値で55を安定して超えることが出来ていると安心です。2023年のデータを見る限り、偏差値54以上の生徒はほぼほぼ合格してました。

5科偏差値58オーバーを目指して、中3の1年間を使ってしっかり勉強をして、余力を残して入学していってほしいですね。

 

一宮南高校の併願校

受験者数が多い公立併願校

●一宮西(合格者平均内申点38.6・合格者平均偏差値62.1)

●尾北(合格者平均内申点30.0・合格者平均偏差値49.5)

●丹羽(合格者平均内申点28.4・合格者平均偏差値47.2)

●小牧南(合格者平均内申点30.4・合格者平均偏差値49.3)

●木曽川(合格者平均内申点29.6・合格者平均偏差値49.8)

受験者数が多い私立併願校

●大成高校プラウディア(合格者平均内申点31.7・合格者平均偏差値51.5)

●大成高校ラトナディア(合格者平均内申点37.8・合格者平均偏差値58.9)

●名城大附属 進学(合格者平均内申点39.6・合格者平均偏差値60.8)

●愛知啓成サミッティア(合格者平均内申点35.4・合格者平均偏差値57.5)

●名城大附属 総合(合格者平均内申点36.4・合格者平均偏差値57.0)

 

同じ名鉄犬山線沿線上にある江南高校の「下位互換」といっていい一宮南。江南高校と併願校は似てきます。

一宮の東端ではありますが、一宮市内ということで一宮市民が上位の一宮西と併願で受験することがありますね。

基本的には公立は一宮南を第一にして下位の組み合わせで考える展開が大半です。

近年定員割れしている丹羽や小牧南を抑えにしている方多いみたいですね。

定員割れと言っても、いずれも進学校ですから、ちゃんと上位で頑張っていれば成果が出ることを皆さんご存知なのでしょう。

尾北は校風が大らかですし、学校全体で大学受験を目指す雰囲気はありませんので、大学受験を目指したければ、小牧南や丹羽が正解かと。

もっとも、私立高校を選択肢に選ぶことが出来るならば、「名城進学」「大成ラトナディア」「啓成サミッティア」を抑えにして公立一校受験というのもあるでしょう。

それぐらい挙げた私立は大学受験に向けて熱心に指導をしてくれるところです。

その他、お住いの地域によって名古屋市内の私立高校を受験するという選択肢もあるかと。

 

一宮南高校を目指すための入試勉強

内申点対策

先述しましたが内申点は33以上というのが目安になってきます。内訳で言えば主要5教科で4をとって、副教科で何か1つを4にすれば合計33です。

副教科で稼いだ33では入試も入学後も苦戦を強いられることでしょう。主要5教科で4以上を目指して勉強をしてください。

主要5教科20以上であれば、入学後もゆとりをもって勉強出来る状態になるかと。

毎度言いますが、定期テストで平均点+20点以上(提出物や授業態度がバッチリと言うのは当然で)であれば、内申は4がつきやすいです。

内申5が必要であれば平均点+25点を目安にしてください。

何より各教科の先生に直接聞くのがいいですよ。「内申4にするにはあとどんなところを頑張ればいいですか?」なんて。

これから頑張るという予告にもなりますし、先生の言ったことを忠実に成果を出してきたら成績を上げざるえませんからね。

一宮南高校というのは、なんとなく入試勉強をせずには入れたりする高校ではありません。一宮南に入りたいとなれば、本腰を入れてしっかりと勉強をしていきましょう。

定期テストで結果を出していきましょう。主要5教科を内申4で揃えたかったら学年順位は上位2割以内を目指すことです。(学年200人なら40番以内ですね)

当日点対策

内申33以上で当日点が合計70点あれば例年おおむね合格していきます。2022年春には65点でも入っていったようですが年によって上下します。

1教科22点満点なので1科目14点平均です。1教科あたり5~6問までミスをすることが出来る状況です。

この実力をつけるべく、中2の3学期から入試勉強が始まるつもりで早いスタートで入試に向けた勉強を始めてください。

勉強時間の目安としては同じことを毎度言います。

私は生活リズムを守って取り組める1日最大の学習量は平日5時間・休日12時間であると思っています(この時間の中に休憩時間も含みます)

塾に通っていない生徒は一宮南を目指すならこの時間が最高の時間だということを知って、ここを目指して家庭で努力を重ねてください。(塾に通っている生徒は塾での学習時間を含めてこの時間を目指してください)

少なからず、平日3時間、休日6時間はやりたいですね。塾に通うとか自習スペースを利用するとか、工夫をこらして取り組んでください。

1日に取り組める学習量は平等です。ライバルたちと学力で戦っていくならば、まずは誰もが実行できる「量」から取り組めると良いです。

一宮南レベルであれば、正答率の低い難問を解く練習よりも、正答率が高くない問題を確実にとれるように基礎からじっくり固めていくことがとても大切です。

愛知全県模試で言えば、正答率30%を切る問題は解かなくていいです。挑戦してもいいですが、時間を溶かさないでください。

楽しみとしての学習と、入試突破のための学習は違いますからね。難問調整を楽しみたければ、その時間は学習時間に入れないでくださいね♪

難しい教材を購入して貴重な勉強時間を溶かさないように気を付けてください。全国に名が通る難関私立高校の過去問は基本的に触らない方が良いです。

一宮南であれば、公立過去問レベルの問題で充分です。繰り返しますが挑戦は構いません。時間を溶かさぬようにだけ気を付けるよう再度お伝えしておきます。

背伸びして「最高水準~」とか「ハイクラス~」とかの難問収録された市販教材に取り組む際は、収録されているレベルの高い問題は注意してください(指導者がいればどこまでやっていいか指示を仰いでください)

そもそも一宮南を志望校にするレベルの生徒であれば、偏差値55に届いていないならば、「最高水準~」とか「ハイクラス~」を利用するのは反対です。

 

部活を引退をした夏休みからが本腰を入れて入試勉強に取り組むタイミングです。部活に使っていた時間をそのまま勉強に当て込んで、偏差値アップを目指していきましょう。

理解系の英数は夏も利用して先に仕上げ、暗記系の理社は入試直前もやり込む」が高校入試勉強の基本の流れかと思います。

このへんは塾長の私が以前出版した本にも詳しく書いているので、ご興味あればこちらをお読みください。

https://amzn.to/4585eQz

 

一宮南高校を目指すための参考記事

この記事を書いた國立塾長のブログより

現役生による「一宮南高校」レポート~2019年・3年Aさん~

名城大附属か一宮南か!

以上です。

一宮南高校を目指す際の参考にしてください。

さくら個別指導学院、塾長の國立でした。

生徒に撮ってきてもらった一南の校舎。良い感じ!