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お子さんが愛知県で初めて高校入試を迎えるご家庭に向けて、お送りするシリーズ記事です。

愛知県の高校入試は仕組みが複雑でわかりにくいなんてよく言われます。

このシリーズ記事で愛知県の高校入試について楽に1から知ることが出来るように、かみ砕いてご案内をしていきたいと思います!

愛知での高校入試指導歴が30年を超えた塾長國立がご案内いたします。

 

さて今回、愛知県の半数以上の人が進学を決める入試形態である「公立高校一般入試」についてご説明していきます。

改めておさらいを。

入試のスケジュール感です。愛知県は公立と私立それぞれの推薦入試・一般入試の実施時期は以下の通りです。

私立推薦入試 1月中旬
私立一般入試 1月下旬
公立推薦入試 2月上旬
公立一般入試 2月下旬

 

で、このスケジュールで行われて、生徒たちはこの4つをたとえばこんな割合で進路を決定します。

私立推薦入試 35%の生徒が進路決定
私立一般入試 5%の生徒が進路決定
公立推薦入試 10%の生徒が進路決定
公立一般入試 50%の生徒が進路決定

 

公立高校一般入試は一番多くの生徒たちが進学を決める入試形態で、一番最後に行われる「愛知県高校入試」のフィナーレを飾ると言って良いものです。

 

公立高校一般入試の合否の決まり方は?

で、公立高校一般入試はどのように合否が決まってくるかということですが、まずは端的に書いてみます。

「中学3年2学期の内申点」と「一般入試当日点」の両方の総合計点で合否を決める

ということですね。

本当はいろいろパターンがあるのですが、イチバン代表的な計算式を書いておきますね。

(内申点45点満点×2)+(各教科22点満点×5)=200点

この計算式で算出される200点満点で争います。

入試当日の筆記テストを受ける前の時点で実に45%もの割合で点数が決まってきます。いかに3年生に入ってからの内申点が大事なのかがここで伝わりますでしょうか。

(3年生の2学期の内申点は、1学期と2学期の平均値で出されるので、3年生の1学期からが入試に関わる成績です)

 

先ほど本当はいろいろパターンがあるって言いましたよね。示しておくとこんな感じで5種類。

Ⅰ(内申点45点満点×2)+(各教科22点満点×5)=200点
Ⅱ(内申点45点満点×2×1.5)+(各教科22点満点×5)=245点
Ⅲ(内申点45点満点×2)+(各教科22点満点×5×1.5)=255点
Ⅳ(内申点45点満点×2×2)+(各教科22点満点×5)=290点
Ⅴ(内申点45点満点×2)+(各教科22点満点×5×2)=310点

高校によってどの方式を選ぶかは自由でさまざまです。

無理やり例えるならば、マリオカートで加速重視ならノコノコ、最高速重視ならクッパみたいな感じですかね。高校が重視している内容で選んでるわけです。

その傾向を一言で言えば、

当日点重視であるⅢやⅤを選択している高校というのは、実力重視ということで、ストレートに言えば上位高校に多いです。

内申点重視であるⅡやⅣを選択している高校というのは、素行重視ということで、ストレートに言えば下位高校に多いです。

これを覚えておいてください。

ここから合否の決まり方に細々したところもありますが、「1からわかる」の記事シリーズですから、込み入ったところは省略しておきますね。

詳細は一通り全体像を掴んでからでいいと思います。

 

受験校2校の組み合わせ方は「AとBで組み合わせる」

さて、愛知県は自慢の複合選抜制度が稼働していまして、公立高校を2校受験出来ます。これも濃尾平野の恩恵なのですが、選択できる高校が多いからこその制度ですね。

たとえばさくら個別指導学院岩倉校のある地域のランク表を見てみましょう。

ランク表の左側が公立高校で、赤がAグループ、青がBグループです。受験者数に偏りが出ぬようにグループ分けをしているんでしょうね。

受験する2校の選び方は一言で言えば

AとBで組み合わせる!

だけですね。

これが全てではありますが、1つだけ注意点を。

1群と2群だけ組み合わせることが出来ない!

ですね。尾張の普通科だけは受験者数が多くて偏りが出ぬように1群2群とさらに2グループに分かれてます。

(三河地区は1群2群の区分けがありません。また、専門学科・総合学科も1群2群の区分けがありません)

上のランキング表見てください。1Aとか2Bとか描かれているのは全て尾張地区の普通科高校です。

1群2群に分かれているものだけは1群と2群で組み合わせることが出来ません。そう覚えておけば大丈夫です。

【組み合わせ例】

1群A と 1群B は〇

1群A と  B   は〇

1群A と 2群B は×

以上です。

最小限にとどめたつもりでしたが、結構書いちゃいましたね。これが愛知県公立一般入試のキホンのキです。

愛知県は10年ほど前から入試の実施要項も公開してますので、2024年春入試の実施要項貼っておきますね。

とても読みづらいですが、愛知県教育委員会のこちらのページに置いてます↓

https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/0000027366.html

参考にしてください。

引き続き愛知県の高校入試のキホンのキについてお伝えしていきますね。

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