最大5校受験出来る愛知県高校入試でどうやって受験校を組み合わせる?

塾長國立です。
匿名メッセージサービス「マシュマロ」で質問を受け付けています。先日こんな質問が届きました。

私立高校の受験組み合わせの相談ですね。愛知って私立高校を3校受験出来るんです。これは全国的に見ても多い方みたいです。通学圏に多く学校がある都道府県は多めですよね。
で、この返信をするために私は「公立高校の受験予定校を第二志望とあわせて教えてください!」と送りました。第一志望の具合がわからないと、私立高校も決めにくいですからね。
返ってきた返信が……

源氏殿は「子ども」のことのようです。ふだんどんなふうに呼び合ってるんでしょうね(´▽`)
そして、公立高校は愛知県は2校受験出来ます。これは全国的に見ても珍しく、確か兵庫も出来たかな。
合計5校も受験が出来るんです。これっておそらく日本一。高校受験の受験パターンにバリエーションが出て良いですね。愛知のこの体制、気に入ってますよ。
これでアドバイスは決まりました。この方の例を出しながら、どのように志望校を決定していくかを一緒に見ていきましょう。
公立高校優先ならば、私立高校は2校受験で充分!

まずは公立優先の家庭の場合です。
原則公立高校に進学させようと思う家庭ならば、第二希望の公立高校は挑戦することなく、確実に入れるレベルの高校で受験することとなるでしょう。
万が一を起さない公立高校志望校選びです。すると、私立高校は本当に滑り止め。行く可能性は限り無く低いです。
となると、ご家庭の考え方にもよりますが、私立高校の受験校数は0校~2校じゃないかと思います。
2校受験の場合は「実力相応校」「滑り止め校」という組み合わせです。
1校受験の場合は「滑り止め校」だけです。転科合格のある高校であれば、特進で受験しておいて通らなければ一般というような形もあります。自塾の近所で言えば大成高校とかそうですね。
0校受験の家庭は今後増えるかもしれません。これはあえて滑り止めを作りません。というのも、公立高校の二次募集というのは、私立高校の滑り止めも無く、進学先が無い状態でないと受験出来ないんですよね。
人口減少で二次募集の高校は増える一方です。万が一公立の志望校に届かなかったら、公立の二次募集の中から選択するという家庭、今後増えることでしょう。
これが公立高校の進学を検討している家庭の志望校決定です。
私立高校も視野に入るなら、私立高校は3校受験してもいい!

さて、今度は公立高校を受験するものの私立高校の進学も視野に入れた受験校の決定についてです。
たとえば西春高校(合格者平均内申39)を志望している家庭であれば、私立高校の受験は
「名城・名電・大成」とか「名城・名古屋・高蔵」とか3校受験が良いと思うのです。
なぜならば、西春高校は組み合わせる程よい第二志望公立高校が無くて有名だからです。
同じぐらいの松蔭高校(合格者平均内申38.8)名古屋南高校(合格者平均内申38.2)か、グッとレベルを下げて新川高校(合格者平均内申30.7)か。
すると、私立高校の進学も視野に入るならば、名城や名古屋や名電などの上位私学の合格を手にしていたならば、これらの私学を抑えにして、公立高校入試はあえての西春1校受験という展開が作れるのです。
「新川に進学するよりも名城に進学したい」というときに出来るパターンですよね。
また、名城や名古屋や名電の合格を手にしていれば、公立W落ちも覚悟のうえで、西春と松蔭、もしくは西春と名古屋南という実力の近い2校受験が可能になるのです。
たとえばもしも私立が高蔵しか受からなかったと。
で、「高蔵も新川もなるべく避けたいぞ」という展開になれば、西春から1つ下げて「江南(合格者平均内申37.5)ー名古屋西(合格者平均内申34.7)」という受験校に変えることも出来ますよね。
私立を進学の選択肢に入れてもらえると、こうして受験パターンは増えますね。せっかく最大5校も受験できる恵まれた県です。その恩恵、フルに利用できると良いです。
こうした受験校組み合わせの相談は塾の出番でしょうか。是非お通いの塾にご相談ください。
今回はこのへんで。
それでは。
